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お隣り。

あたしが桜木くんと話せるのは。
授業中の時間だけ。
それも習熟度別じゃない時だけ。
それでも。あたしが一番。
クラスの女子で仲がいい。



何て優越感感じちゃったりして。


「・・・さんさん・・・」

桜木くんが小声で話しかけてくる。
「…なに?」
あたしは小声で返事を返す。
「昼休み。お暇ですか?」
相変わらずの敬語は変わらない。
「お昼?…う〜ん…大丈夫だよ?」
そう答えると桜木くんはさも嬉しそうに笑う。
「じゃ屋上に来てもらえますか?」
「うんわかった!!」

友達には悪いけど今は桜木くん。
桜木くんなのだ。



_お昼休み。

屋上へ行くと。
水戸くんとかその他の人とかもいて。
桜木くんは縮こまってこっちを子犬のような目で見ているから。

不覚にも母性本能をやられた。

「おい花道ぃ!!ちゃんと話せよぉ!」
なんて金髪の人にからかわれて真っ赤になりながら桜木くんは口を開く。
あたしは強すぎた自惚れを抱えながら聞く。



「俺、5組の赤木さんが好きなんですけど協力してもらえませんか?」


足元が抜け落ちるような感覚ってこういうことを言うのね。

「……あ!晴子ちゃんのことかぁ!!!!晴子ちゃんね!うん!いーよ!同じ中学だったし!」

そう言うと桜木くんは嬉しそうに。
「よろしくお願いします!!」
って言って右手を差し出す。

友情の証ってことか……。

あたしも右手を差し出して屋上を去る。


勘のいい水戸くんなら。

何か。

気付いたかもしれない。


…でも良かった。
午後の授業は全部習熟度別だ。
一晩眠ればきっと。
きっとあたしはいつものあたし。


そう思って今日は早めに布団に入った。

「裕子!あんたご飯いらないの!?」
って言うお母さんの声が憎たらしかった。



次の日もやっぱりあたしは。
いつのもあたしじゃなくて。
桜木くんの言葉に
胸が痛かった。

「……さん。どうしてそんな目が腫れてるんですか?」

「何でもない。」

そう言い切ってもやっぱ辛いよなぁ〜…



でも。




でも。




あたしセンチメンタルな気分に浸って酔ってる。

そんなあたしが大嫌い。



このまま自己嫌悪にやられるくらいなら。


言ったほうが楽になるかも知れない。


「桜木くん!!!!あたしは…!!あたしはぁ!!あなたが好きです!」


桜木くんの顔が固まる。


気付いた。


今授業中だった・・・・・・・・・。


居た堪れない気分になて取りあえず保健室へ向かってみた。

みんなどう思ったかな。
あんなのが桜木を?とか思ったりね。
はぁ〜〜…
今日はこのまま帰ろうかなぁ…
そう思ったら。
ガラガラってドアを開けて入ってきた。

「おーい。さん?」
……水戸くん?

「そのままでいいから聞いて。花道固まって話しになんねぇからよ。
あいつがこの先どう思うかわからないけどこれでちょっとは意識したと思うぜ。」
それだけ言って水戸くんは去っていく。

・・・・・・良い人だなぁ・・・・・・

やっぱ教室もどるか。
人にどう思われてもいいわ。

ようは桜木くんにどう思われるかどうか。



よね?


〜オワリ〜


*後あがき*
うぅん…このまままた続けられそうだよね(笑)
どうしようか・・・
そして主人公何だかとってもあれね。
積極的…?
てか脳味噌足りてる…?
逃げっ!!!!