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*流川姉弟*その1*
「今日でこの道通るのも最後なんだね。」
そうが感慨深そうに言った。楓は淡々とした口調で
「どうせ高校へ行く新しい道がある。」と。
「そうじゃない。楓と通うのも最後かなと思って。」
が言うと楓は少しむっとした様子で言った。
「別に高校行っても一緒に通えばいい。」
「ん。そだね。」
はつないだ手を少し緩めながら言った。
外は雪がちょっとだけ残っていてわざとは一昨日の雪の残ったところをサクサク言わせながら歩いた。
中学生にしては大人びた二人は。
富が丘中学校でも目立った存在だった。
二人は二人でいられればそれで良かった。と思っていた。
そうして無言でサクサク歩いていくうちに富が丘中学校に着く。
「あ!!!さっき2年の女の子が探してたよ?」
仲のよいクラスメイトがそう言うと。
「そう?用があればまた来るでしょ。」
と素っ気無く返す。いつもそんな感じだった。さすがに楓よりは愛想があったけどね。
式も滞りなく運び3クラスしかない卒業証書授与はすぐに3組の流川楓まで運ぶ。
「三年三組二十四番 流川楓。」
その声が響いたとき楓はうつらうつらしていた。
隣の人が肘でつついて「呼ばれてるぞ。」と小声で起こすと。
「……?……うす。」と返事をした。
シーンとなった体育館にその声は響く。体育館には忍び笑いが漏れる。
の隣にいた女の子が小さな声で。
「やっぱり楓くんは楓くんなんだね。」
と嬉しそうに言った。
「あー…そだね〜…」
素気無く言って前を向いた。
その後は何事も無かったように式は進んだ。
式も済んだ後。
「………あー…」
楓は女の子たちに囲まれていた。
に助けを求めようと目を泳がせたがもまた男たちに囲まれていた。
そんな女の子たちの黄色い声も聞こえない。
楓の意識はを向いたままだった。
は男に囲まれていて困った表情も見せずさりとて嬉しそうな顔もせず話を聞いていた。
「…流川はさぁ!す…っきな男とかいんの?」
この男は川井と言う名で目立つわけでもなくだからと言ってかっこ悪いわけでもなかった。
「別に…いないけど?だから?」
葉っぱをむしりながら目を離すと川井はさらに続ける。
「だ…だったらさ!!卒業した後も会えないかな!ふ、深い意味はないんだけどさ…」
「あ、」
の目線の先には楓。
「帰るぞ。」
「うん。」
「………ちょっと待って!る…ちゃん!」
ちゃんなどと呼ばれて不快感をアラワにするの表情を読み川井は
「ごめん。流川じゃどっちかわかんないだろ?…これ、第2ボタン。いらなかったら捨てていいから!
あと…これ!俺のケータイ!何かあったらかけてきて!じゃぁな!」
そう言いながら彼は第2ボタンを引きちぎったりメモ帳を破って電話番号を出したりしながら走っていった。
「…帰るぞ。」
楓が静かに言っての手を取った。
はちょっとだけ川井の後姿を見て楓の手を取って帰った。
「……これやる。」
ちょっとたって。楓が取り出したのは。
「ボタン?どこの?」
が聞くと。
「2個目。」
楓はさりげなく言う。
「ありがとう。」
もさりげなく言う。
雪がさっきより減った道を二人はサクサク言わせて歩き出す。
手をつないで。

あとあがき。
いやん。どうしよう(笑)
って言うか。どうなのよ。って言うね。いんだけど…バラ色の明日ちっく?
ぱくってる訳ではないんだけど…似ちゃってる気がする……。
………頑張ります。
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