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新婚旅行計画

 

「ただいまー。」
くたくたに疲れて帰ってきた、バノッサ、カノン、夏美はしばらく玄関に座っていた。
「どう?だいぶ、ウェイターの仕事には慣れた?」
「ええまあ、でもやっぱり立ちっぱなしはきついです。」
「あと半年もすれば、慣れるわよ。さて、今夜は何にしようかな。」
といいながら、夏美は、台所へ向かった。バノッサとカノンは、自分の部屋へ行った。

夕食を食べ終わって、カノンは、風呂へ、夏美は、居間のソファでくつろいでいた。
「ナツミ。」
「ん、どうかしたの?バノッサ。」
「みみかき、してくれねえか?」
「えー?仕方ないなぁ。ホレ、膝の上に、頭乗っけて。」
ぽすっと、バノッサは、ナツミの膝に頭を乗っけた。耳掻きをしてもらっているうちに、バノ
ッサは、眠ってしまった。
「はい、終わったよバノッサ。て、ありゃ眠っちゃってる。まあいいか。」
そのまま、のほほんと、夏美はバノッサを見ていた。
しかーし!!
ラブラブは、そう長くは続かなかった。電話が鳴ったのだ。
「あ、でんわ。」
ぱっと立ち上がって、夏美は電話をとりに走った。
「はい、橋本です。」
『『はーい、橋本でーっす!!』』
女性と、男性の声がした。
「そ、その声は、加奈姉と努?」
『『おーあたりぃ!!これからそっちに向かうから、何か夕飯作っといてー。』』
「今どこなの?」
『駅前よ、携帯から、電話してるの。』
と、女性のほうが言った。
「で、どうして、加奈姉と努が一緒にいるの?」
『駅前で、加奈子姉さんと会ってさ、今歩いてるところだよ。姉ちゃん。』
「あんた、補習が、暮れまであるから、帰ってこないって言ってたじゃない。加奈姉だって、
大会前だから、今年は、アメリカからは、帰ってこないって言ってたじゃん。」
『いやあ、それがさあ、急に休みが入ったから、帰ろうかと思って。』
「布団も何も準備してないよ〜?」
「「もう来ちゃったも〜ん!!」」
夏美は、冷や汗をだらだらかいていた。
「「ただいま。」」
玄関には、20代前半ぐらいの女性と、高校生ぐらいの男性がいた。
「お客さんですか?夏美さん。」
と、カノンが、風呂場から、パジャマ姿で、でて来た。
「キャーーvvVV私好みの美少年君だーーーvvvVV」
「ストップ、加奈子姉さん。何で、ここに、男の人がいるか気にならないのかい?」
「あ、それもそうだね。」
カノンに続いて、よろよろと顔をおさえながら、居間からでできたのは、バノッサ。
「どうしたのバノッサ?」
「どうしたも、こうしたも、おまえが、俺の頭を膝に乗っけてるのを忘れて、立ち上がった
からだろうが!!おかげで、思いっきり、顔面をゆかにうちつけたんだよ。」
「あー、それはゴメンね、でもその怒った顔、久々に見た。」
女性と男性は、ぼたっとカバンを落とした。
「と、とりあえず、あがって加奈姉、努。」


「なるほどね、わかったわ。あ、自己紹介がまだだったわね。わたし橋本加奈子。コレでも
一応、格闘技の世界大会の、優勝経験者よ。よろしくね、バノッサ君、カノン君。」
「僕は、橋本努、高校2年生。バノッサ兄さん、カノン兄さん、よろしく。」
「よろしくお願いします、加奈子さん、努君。」
「それじゃあ、本題に入るわよ。」
加奈子は、きりっとした顔になった。
「あんたたちってさ、もう結婚式を、あげる日とか、新婚旅行に行く日、決まってんの?」
「うん。」
「いつよ?」
「えっと、結婚式は、来年の6月、旅行は8月。」
「ふーん、きめた。私、あんたたちの新婚旅行についていくわ。」
「「え?」」
「あなたたちが、夏美と一緒にいて、安全かどうか、確かめるためよ。ま、そういうことだ
から、8月の新婚旅行、おねがいね。」
「あ、そういうなら僕もいく。」
夏美とバノッサは、一瞬固まった。
「「いいよね?」」
加奈子と、努は迫った。
仕方なく、二人は、うなずいた。


寝る前、夏美は布団に入って本を読んでいた。バノッサは大きく溜め息をついた。
「どうしたのバノッサ、溜め息なんかついて?」
「どうしたのって、せっかくの新婚旅行が、保護者つきじゃあ。意味ねえだろうが。」
「んー、でも加奈姉は、一度言ったことは聞かないから。」
「まじかよ。」
バノッサは考えた。しばらくの間、夏美に甘えることはできないだろう。
今のうちに甘えておくか。と。
「ナツミ・・・。」
「なに?」
といって、何無が振り返った瞬間を狙ってキスをした。そのまま、押し倒そうと思ったが、
どがあん!!とドアが開いて、
「そこまでーーーーー!!」
といいながら、加奈子がはりせんをもって、勢いよく入ってきた。加奈子は、はりせんを
振りかぶって、バノッサに打ち下ろした。
すぱあん!!!
「あだ!!」
加奈子は、バノッサを見下ろすと、
「結婚するまで、押し倒すこと禁止!!」
というと、出ていった。
どうやら、バノッサが、また夏美に甘えられるのは、当分先になりそうだ。

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