別れ
「おい、おれたちあの黒い騎士達に囲まれてるぞ!!」
リューグは、慌ててはいってきた。
「何こその黒い騎士達って?」
と夏美が聞くと、
「アメルを狙う謎の集団です。」
と、トリスは、窓から外を覗きながら言った。
「へえ、女の子一人をこんな大人数で捕まえようとするなんて、どういう根性してるの
かしらね。」
加奈子は、やる気満々、手にグローブをばっちりはめて、にやりと笑った。
「ねえバノッサ。私たちもここにいる以上は、手伝わなくちゃね。いいでしょ?」
「ああ、そうだな。」
「てめぇらなんか、足手まといだ!!」
リューグは苛立ちながら言った。
「じゃあ、試してみようか?」
といったのは加奈子。
「倒せるもんなら倒してみやがれ!!」
加奈子は、リューグの後ろに、すばやくまわると、ダブルスレッジハンマーを、脳天に
くらわせた。
「どうかな?」
「くそっ・・・・・・。」
「加奈姉、もうそろそろ行こう。加奈姉と、バノッサと努はむこうへ!!私とカノンは
こっちに行くから。」
わかれて数分後、レヴァティーンと、エイビスが空を舞った。
「すごかったわね。」
ケイナは、びっくりした様子で、バノッサと夏美を見た。
「そうだなあ。で、あんたたちはいったい何者だ?」
フォルテは、まじめな顔をして、夏美とバノッサに聞いた。
「何者って・・・・、あははははは!!!」
夏美は、笑い出した。
「ただの召喚師の、夫婦よ。ね、バノッサ。」
「何者かってそんな大きな存在じゃないな。まあ、事が大きくなれば、話さなくてはな
らないかもしれないが、気にするような事じゃない。」
「そうそう、いちいち人のこと気にしていたらきりがないしね。」
ミモザは、笑っていった。
「ところで、ミモザ、ギブソンさん。このあたりに、他の街はない?」
「街道をずっと歩いていけば、ファナンに着くわ。後もう少ししたら、お祭りがあるっ
て。」
バノッサと夏美は、ふんふんとうなずくと、
「「ありがとう、次はそこに行く。」」
と言った。モナティは、少し残念そうな顔をしていた。もう少し、マスターと一緒にいた
いと思ったからだ。
「モナティ、頼みがあるの。」
「ハイ?」
「モナティ、寂しいのはあたしも同じよ。でもね、モナティ。この前、モナティからの手
紙を読んだとき、なんかすごい不安になったの。バノッサも。トリスさんとマグナ君に
会って、この不安感は、この人の周囲から起きるって思ったの。危険な存在って訳じゃ
ないけど、何かをかんじたから。トリスさんと、マグナ君の周りで、必ず起きるの、何
かわからないけど。その起きることから、鳥巣さんを守って。本当にピンチになったと
きは、私を呼んで。」
「どうやって呼べばいいですの?」
夏美はカバンから、携帯電話を取り出した。
「これ、携帯電話って言うのだけど、ここでは衛星につながりそうにないから、改造して
もらったの。」
「これを使って呼べばいいですね。はい、わかりましたですの!!トリスさんたちを守っ
て見せますの!!」
「お願いね。」
夏美は、外に出るとレヴァティーンを呼び出した。
「みんな、行くよ。」
トリス達は、見送りのために外に出てきた。
「じゃあ、行ってくるね。トリスさん、モナティのことよろしくお願いします。」
レヴァティーンは、バサ、と羽を動かした。
「それじゃあ、行ってきます!!」
「いってらっしゃーーーーーい!!」
「ねね、バノッサ。ファナンに着いたら、そのお祭りがある日まで、いようよ。」
「別に良いが、金あんのか?」
「ちゃんと持ってきてるから、ご心配なく。」
「じゃあ、行くか。」
「うん!!」
夏美はうれしそうに返事をした。
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