大雨
ちゃっちゃっちゃらら〜♪
と私のケータイがなった。
おわ?だれだろ?
あー、桃ちゃんだー。
「はーい。」
『あ、ちゃん?久しぶりー、入学式で、ちゃんの名前聞いたときは
びっくりしたよー。こっちに帰ってきてたのなら、一言行ってくれれば良かったのにー。』
「ごめんね、急にこっちに引っ越す事になったからさ、連絡する暇が無かったの
今、大量に幼馴染の友人がつめかけててさー。たいへんなのよー。」
『えー?あ、じゃあ、今からそっちに行ってもいい?』
「良いけど、男の子、大丈夫?」
『平気平気。家は、そのまま?』
「うん、一年前とかわらないからね。多分迷う事は無いでしょ。」
『うん、じゃあ、今から自転車でそっちに向かうからー。』
じゃあ後で、といって、電話を切った。
桃ちゃんかわいいよなー、久しぶりだなー。
っと、早いとこ着替えして、お茶出さなきゃ。
と、桃が、ケータイで話をしている頃、
丁度恋次のケータイもなった。
「ハーイ、お、イヅルか?」
『うん、先に皆帰ってるから、ちょっとびっくりして、かけてみただけなんだけど、
なんか、そっちうるさくないか?ぎゃあぎゃあいってるのが聞こえるんだけど?』
「浅野が人んちで騒いでる。」
『阿散井のうちで?』
「いや、説明しにくいんだが、俺んちの、隣の豪邸。」
『そこって、空家じゃなかったか?』
「今もともとそこに居た住人が、帰ってきてて、そこにお邪魔してるとこ。」
『・・・・・いいのかそんなことして。』
「俺の幼馴染だからな。お前も来いよ、俺が許す。」
『じゃあ、行こうかな、阿散井の幼馴染とやらも、みてみたいし。』
「じゃあ、まってるぜ。」
切るとともに、がちゃ、扉が開いた。
「浅野君、うるさい、台所まで色々響いてたよ。」
が入ってきた。
「麦茶しかないけど、よかった?」
「うん、だいじょーぶだよ、ちゃん。」
啓吾がいった。
「だから、浅野君うるさいって。」
こんにちわーと玄関のホールに女の子の声が響いた。
「あ、桃ちゃんだ、いらっしゃーい。」
が玄関に走ると、女のこともう一人、男の子も入ってきた。
「えーっと、桃ちゃんは良いとしてどちら様で?」
は首をかしげた。
「あー俺俺、俺が呼んだ。」
恋次が居間からでて来た。
「恋次?知り合い?」
「吉良イヅルだ。」
「よろしく、阿散井の幼馴染さん。」
「神谷だよ、こちらこそ、よろしくね。」
二人とも居間に通して、さらに二人分お茶を追加するために、
は、台所に行った。
台所にはいる前に、は恋次を呼び止めた。
「あ、恋次。居間に戻る前に、ベランダに干してある、布団取り込んでくれる?」
「えー?なんでだよー?」
「恋次の小さい頃の恥ずかしい思ひ出をばらしてもいい?」
「はいすんません、やらせていただきます。」
「よろしい。」
「うわー。なんか雲行き怪しい。」
恋次は、布団を取り込みつつ、空を見上げる。
急いで、布団をしまいこむと、
再び居間に戻ろうと階段を下りた。
丁度が、居間のほうに茶菓子と追加のお茶を
持っていっているところだった。
「あ、、布団とりごぉあ?!」
恋次が階段を踏み外し、派手に落ちた。
の足元にべしょっ、と落ちを見上げる。
「恋次・・・・、なにやってんの?」
「いでで・・・・・、階段から派手におちたんだよ。」
呆れた顔をした。
「おまえ・・・・、相変わらず色気ねえな。」
と恋次は起き上がってつぶやいた。
「は?なにいってんの?」
「いや、今、お前を見上げた時に、スカートの中が見えへべッ!」
恋次の横っ面に、蹴りが入った。
「どこみてんのよっ!」
「仕方ねェだろ、見えちまったもんは。」
「だからって言う事ないでしょー!!」
「でもお前本当に色気無さ過ぎだ!制服のスカート長さがそんな膝下まで、
あるくせに、その上、まだアンダー履きやがって!!」
今度は平手が入った。
「電子恋次さいてー。」
そういうと、先には居間に入ってしまった。
「恋次・・・・、お前どうしたんだ?」
と、居間に入ってきた恋次に一護が聞いた。
「見てわかんだろ、平手。」
「いや、だから、どうして平手の跡が・・・・・。」
「恋次が、スカートの中のぞいたからよ。」
がお茶をすすって、むすくれながら言った。
「感想を言わなきゃ、平手だってこなかったのに・・・・。」
『ええええ?!』
と全員が驚いた。
「そんな激しく誤解されそうな言い方すんな、!」
恋次が必死に弁解しようとしているが、は知らんぷりだ。
「え―?でもほんとのことじゃない。」
「あ、のさ、すっごい盛り上がってるとこ悪いんだけど、
雲行きがすっごい怪しいの。」
と、桃ちゃんがいった。
「え?」
「このうち防音設備が整ってるから聞こえないだろうけど、
外すっごい雨だよ・・・・?」
が外を見ると、本当に滝のような雨が降っていた。
「こんんな大雨は一時的なものでしょ。夜になってもやまなかったら、
とりあえず、家に連絡して。」
は、苦笑いをしていった。