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ラグナロク

 

「おっさん、うしろを見ろ」
ジタンがかまえたままいう。
「そのような手にはだまされんぞ!」
ふんっ!と鼻息を荒くし、スタイナーは後ろを向かなかった。
「お願いスタイナー、後ろを見て!」
「ええいっ、観念するのだ!!」
剣を構えにじり寄るスタイナー。
「ボムがぁ」
ビビはビクビクしている。
「ボムが爆発しそうっスよ」
マーカスも再度いう。
 ボムがばぼん!という音を立てて、爆発した。

その瞬間、炎の中から人が落てきた。慌ててジタンはそれを受け止める。

 劇場艇はヨロヨロと飛んで魔の森へ向かっていった。

 

「ふー・・・・にしても、この子は一体どこから来たんだ?
こんなかわいい子、兵士の中に居たかなあ・・・・・。」

尻尾が生えた青年、ジタンは、抱えている女の子を見た。

「でも明らかに服が違うし・・・・・。」

女のこの瞼が、ぴく、と動いた。

「?・・・・気がついたかな?」

ジタンが女の子の顔をのぞき込む。

「うぅん・・・・・・うわぁっ?!」

女の子は、突然目をパッチリと開けて驚いた。

「うおおっ?!」

それにつられてジタンも驚き、女の子を落としてしまった。

「いったー・・・・・・。」

ジタンは息を呑んだ。

女の子の黒髪が、青に変色し始め、めきめきっという音を立てて額から一本の角が生えた。

「魔物・・・・か?」

「痛いなー、何するのさ、君。」

女の子が言った。

「言っとくけど、魔物じゃないよ、多分。」

お尻をさすりつつ、女の子は立ち上がった。

「え―と、魔物じゃ・・・無いなら、まず名前を聞こうか。」

「・・・・・だよ。きみは?」

「俺は、ジタンだ。」

「ジタンね・・・・・、あ、あたしの事は呼び捨てで良いよ。で、ジタンさん、ここはドコ?」

はぐるっと周りを見渡す。

「あ、俺の事も呼び捨てでいいから。ここは、『魔の森』って言われるとこ。
まあ、近くに、多分壊れた飛行艇があるから、そこにつくまで、
どうしてがここにいるのか、話してくれるかい?」

あたしは、ジタンにとりあえず、今までの事を話した。

「信じて、くれる?」

あたしは、ジタンを見て聞いた。

「・・・・よく判らないけど・・・・がそういうならそうなのだろうと思う。」

そうしているうちに、煙が上がっている飛行艇が見えた。

「やっぱり生きてたずらね、ジタン!」
と男がひとり走ってきた。
  「飛行中の飛空艇から飛び降りるなんて
  いくらジタンでも無茶しすぎずら。で
こっちの女の子は誰ずら?」
男がの方を見る。
っていうんだ。さっきの爆発に巻き込まれた観客らしい。墜落のしょうげきで
吹っ飛ばされたんだ、で、ほかのみんなは無事なのか!?」
ジタンが咄嗟にでっち上げた言い訳を言う。

は、先に入って休んでてくれ。」

ジタンがそういったのでとりあえずはそれに従う事にした。

 

飛行艇のなかはごちゃごちゃになっていた。

その中の一部屋に入ってみた。

どうやら、劇などの道具が入っている部屋だった。

「不思議な場所・・・・・、ここは一体どんな世界なんだろう、
誰があたしに助けを求めているんだろう・・・・・。」

『主、ここです、私はここにいます。』

誰かの声がした。

「だれ?」

『私は、ラグナロク。主をこの世界によんだもののひとりです。』

壁に立てかけられた剣の一つが薄く光っていた。

「あなたが、あたしを呼んだの?」

『はい。主は私を扱う事のできるただひとりの人です。
お願いがあります、我らのために、あの尻尾のついた青年と
行動を共にして下さい。私は、しばらく眠りにつきます。
目覚めれば、また何かお教えすることができましょう。
私を主の身を守る武器として、お使い下さい。』

ふっと剣から光が消えた。

「ラグナロク・・・・・それって確か・・・・・・・。」