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騒動 弐

 

 

恐怖症を治す、それが今回、わざわざ転校した理由だ。

あたしは、「あたし」という一人称を「俺」に変え、

学校内では、男として生活する。

男だとばれる危険性のある教科は、とっていない。

体育だけだけど。

声も低い声で喋るように心がける。

さて、新しい学校生活の始まりだ。

 

学校はマンションからとても近い。

徒歩三分。

ゆっくりと歩く。

多分、俺がこれから行く学校と同じ時学校の生徒だろう。

朝からきゃいきゃいと、話す女子の声。

良くそんな話題に尽きないな。

考えてみれば、そんなに女の子と盛り上がるほど

話した事は数えるほどしかなかった。

そのうち、女子の話し声がやんだ。

「うわぁ・・・・きれーな顔・・・・・。」

という声が聞こえた。

多分他の誰かだろう。

俺はそんな人の話題の中心になんかされるはずがないし。

 

俺は、ケータイを取り出して時間を見た。

職員室に行かなきゃいけないから

はやくしないとSHRに間に合わなくなる。

歩くスピードを少し速めた。

 

 

 

校門の前に来て、背中にドン、と衝撃があった。

衝撃を受け止めきれず、軽く膝をついた。

と当時に

「うわわっ?!」

という声とがしゃん、という自転車の倒れる音。

俺は振り返らず、立ち上がって制服についた、ほこりを払う。

いてて、という声と、大丈夫かどうかきく声がした。

「オイ、あんたも大丈夫っスか?」

多分、俺に振られたんだろう。

ゆっくりと振り返って、二人の男を見る。

一人は尻尾が生えてて金髪。

もう一人も焼けたよう肌に金髪。

「どうってことない。聞きたいのはそれだけか?」

少し睨んで、そういった。

―ダメダ、コンナンジャイケナイ―

「な、なんだよ。」

自転車を起こし、自転車の持ち主らしき男子に手を差し出す。

「あ、さんきゅ。」

俺の手を取って男子は立ち上がった。

もう一人のほうも立ち上がって、俺を見る。

「これからは気をつけろ。」

二人は俺の事をじっと見ている。

「・・・・・?どうかしたか?」

そうきいた。

「あ、いやなんでもない。」

「それじゃ。」

俺が玄関へ行こうとすると、

「オイ、お前!」

尻尾の方が俺を呼んだ。

「なんだ?」

「名前・・・なんていうんだ?」

だ、。」

か。俺、ジタン。こっちは、ティーダっていうんだ。よろしく。」

「・・・・・・・よろしく。」

俺は、そのまますたすたと玄関のほうへ行った。

 

 

 

 

 

ジタンとティーダはしばらくの間、ボケっと突っ立っていた。

「「すんげー女みたいなきれーな顔。」」

ハモってそういった。

「どうした?」

後ろから、つんつん頭の男がジタンとティーダに声をかけた。

「あ、クラウド、スコールおはよ。」

スコールがおはよう、と返す。

「どうしたんだ二人してボケっとして。」

「すんげーきれーな女顔の男にあったっス。」

ティーダがいった。

「ふーん、興味ないね。」

クラウドは面白くなさそうにいった。