無料レンタルサーバー Hpfree.com TKT

プレゼント計画

「おねーさーん、今日和―!!」
珍しくカノンがリインバウムからこっちにやってきた。
「あれ、どうしたのカノン?」
「えと、ですね、ちょっとお姉さんにようじがありまして・・・。あさっては、バノッサさんの誕生日なんです。」
「ふ〜ん、それで?」
カノンはにこっと笑うと、
「お姉さんが還ってしまってから、ずっとバノッサさんが元気無いんです。
お姉さんに会ったらきっとバノッサさんは元気になると思うんです。」
夏美は不思議そうな顔をしてききかえした。
「それであたしが会いにいったらバノッサが元気になるって言う保証は?」
カノンは、ホニャリと笑うと、
「ありますよ。つい二週間前バノッサさんがこんなことを言ったんです。
'はぐれ野郎に会いたい。あって話がしたい'って。」
「・・・・・・。」
「あれもいわゆる好きなこいじめだったりして?」
「そ、そんなことバノッサがいう訳ないじゃない!!敵同士だったんだよ?
 それに・・・・。」
「それに?あなただってきずいてなかった訳じゃないんじゃないですか?
顔真っ赤ですし・・・。」
「あう・・・。」
夏美はひいた。
「お姉さん、お願いです。バノッサさんに、会ってください。お願いします。」
「う〜〜〜〜〜〜・・・。」
「じゃないと僕が無理やり連れて行っちゃいますよ。」
とカノンはせまった。
「バノッサさんにとって、お姉さんが敵であり、支えだったんです。」
「仕方ないなぁ・・・、何で寂しがるかなあ?ま、いいか。うん、じゃあいくよ。」
「ありがとうございます!じゃあ、明日の夕方、迎えに来ますね!」

次の日の夕方
「お姉さん、お待たせしました。それじゃあいきましょうか。」
10分後、夏美とカノンは繁華街を歩いていた。
「今日は宿をとってあります。今夜はそこに泊まってください。いいのですか?家の人に言わなくって。」
「いいの。私一人暮らしだし。もし、本当に、バノッサが私に会いたいって思ってるなら・・・。」
「なら?」
とカノンがきいたが、
「ここからはないしょ。」
といいながら、わらった。
(バノッサに会える・・・。バノッサに会える?何で私喜んでるんだろ?)
夏美は黙って、考え込んでいた。
「お姉さん、つきましたよ?」
「あ、ありがと。」
「ここの3号室です。あ、北スラムには、こないでくださいね。バノッサさんを、おどろかせたいですから。」
「はいはい。じゃあ、またあした。おやすみ。」
「おやすみなさい。」
カノンは、うれしそうに笑いながら、手をふった。

次の日。
こんこん、とドアをたたく音がした。
「はい?あいてますよ。」
「おねーさん、僕です、カノンです!」
「どおぞー。」
カノンが、あわてた様子で入ってきた。
「バノッサさん、知りませんか?」
「え?きてないけど?」
「しっぱいしちゃいました。バノッサさんに、計画を知られてしまいました。」
あわあわと、しているカノンを落ち着かせ、椅子にすわらせた夏美は、
「どうしてしられちゃったの?」
「僕が、お風呂に入っている間に、居間においておいた、計画表がなくなってるんですよ。」
「それで?」
それでですねと、話を続けようとしたとき、
ばあん!!
と、ドアが開いた。ドアを蹴破るようにしてはいってきたのは、バノッサだった。
「みつけたあ!!」
ぜえぜえいいながら、づかづかと夏美の目の前に行くと、ぎゅっと夏美を抱きしめた。
「うわわ?わわ??どうしたのバノッサ?」
「あいたかった・・・。」
と、バノッサはつぶやいた。
夏美は、カノンの目がきになったが、夏美はバノッサのことを抱きしめた。
「ばのっさ。あたしね、多分最初にあんたに会ったときから、気になってたんだね。
一人ぼっちの子猫みたいなかんじで、さみしそうで。私は、もうあなたを一人ぼっちにさせないよ。
わたしがそばにいるから、ね?」
「夏美・・・。」
「良かったですね、バノッサさん。でもいつまでも抱きしめてると、はりせんがとびますよ。」
バノッサは顔を真っ赤にして、ぱっと夏美からはなれた。
「で、これからどうする?」
と夏美が二人に聞いた。
「「どうするって・・・。」」
「あたしのうちにくるか、ってきいてんの。」
「どうします?バノッサさん。」
とカノンはバノッサに聞いた。
「じゃあおまえんちに、厄介になるか。」
夏美はにっこり笑うと、
「じゃあいっしょに帰ろう。」
といった。


それから三日後・・・。
フラットのアジトに一通のはがきが送られてきた。
はがきを読んだフラットのメンバーや、その他のものたちが、怒り狂い、暴れたということ、
そして、リプレママの、包丁ダーツで、みな撃沈したことを、
夏美達は、知るよしも無かった。

fin


Top