第336回ロト6抽せん実況中継

2007年(平成19年) 3月29日(木曜日)


■数字選択式宝くじ抽せん会大阪進出に関する見解■

去る2月6日。
数字選択式宝くじ「ミニロト」の使用球検定終了時に全国自治宝くじ事務協議会事務局長代理が数字選択式宝くじ抽せん会の大阪進出について突然言及がありました。
この件について、小生が緊急で見解を公表します。

従来、数字選択式宝くじの抽せんは東京宝くじドリーム館で行われていました。
平成16年に東京宝くじドリーム館は内幸町から京橋に移転しリニューアルオープンしましたが、これは数字選択式宝くじの抽せんを行うことを想定したものであります。
内幸町の旧ドリーム館は日中にブロックくじの抽せんは行われていましたが、数字選択式宝くじの抽せんには対応しておらず、時代の変化に対応しきれていない部分が多々ありました。
移転により、リニューアルすることで、設備面においての充実を図ったものと思われます。

小生は移転が今年の4月であることは知りませんでしたが、近々移転があるのではないかと予測していました。
昨年12月10日に大阪なんばのOCATに下見に行きました。
東京と比べれば人の流れが多い場所に移転するとなれば数字選択式宝くじの抽せんも不規則ながら大阪でも行われるのではないかと考えていた次第です。

実は、当会がかつて全国自治宝くじ事務協議会に「抽せんが東京だけで行われているのはさまざまな事象を考慮すると非常に歪なのではないか」と指摘したことがあります。
もうかれこれ4年くらい前のことです。
国民に数字選択式宝くじを本当に親しんでもらいたいのであれば何も東京だけでなく大阪にもドリーム館があるのだからあそこを活用すべきなのではないか、と意見したことがあります。

どこまで本気で考えてくれるのかは分かりませんし、あくまでも意見にとどめたわけです。
この頃はみずほ銀行宝くじ部の抽せん業務に対するいい加減さが極限に達していた時期でもあり(セット球の使用を一部制限していたことも含めて)、ここで襟を正す意味を含めて多様化を図ったほうがよいのではないかという思いもありました。

みずほ銀行宝くじ部は大阪にはありません。これからどうするのかは私は知りませんが、抽せん業務に携わる人間が首都圏に集中していることを考えると、東京の人間が大阪に出張して抽せん業務を行うのではないかと思います。
大阪でも人材を育てるべきだと思います。
抽せん会のイベント性だけに目を向けるのではなく、緊 急時においてどのような対応をすべきかを常に視野に入れた業務遂行を期待します。
セット球も大阪進出に向けて大阪用に新調、もしくは東京のカーボンセットを使用する可能性があります。
このあたりはさらに調査を続けます。

SML6「ミニロト6研究会」はこの発言を受けて「大阪支部」を立ち上げることにしました。
抽せんを東京でやろうが大阪でやろうが、ネット上のファンの方々に最上級の情報を提供するためにがんばります。
どうぞ今後とも変わらずご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

「大阪の抽せんでキャリー」
2007年(平成19年) 3月29日。
初の大阪抽せん
大阪で初のロト6抽せん日となる本日。
OCAT内ドリーム館にはリハーサル抽せん前からたくさんの方がつめ掛け、すでに観客席はほぼ満席。

またこの日はテレビカメラ1台とプロ用一眼レフが4台。
やはりミニロトよりもロト6の方が注目度は高いということがわかります。
リハーサル抽せん前から観客の皆さんは情報交換をしつつ、あれやこれやと会場内では笑い声が沸き起こっています。
これは東京とはまったく違った光景でまた新鮮なものです。

【ロト6のリハーサル】
6時過ぎからロト6のリハーサルが始まりました。
この時点で観客席はいっぱい、そしてちらほらと立ち見の観客がいるほどとなっており、またカメラはポジションの争奪戦を密かに繰り広げている模様。

さて、本日の司会はT橋という女性行員。
当会でその子という愛称で親しまれている女性行員ではないほうの女性行員となります。
眼鏡をかけることも多いのですが、本日は眼鏡なしで登場。

そして立会人。
みずほ側立会人は参事役のU田Kジ氏。東京ではおなじみの顔です。
そして外部立会人。
宝くじ事務協議会の人か?と思い眺めていると、まったく見たことのない方。
司会のアナウンスによると「販売団体代表 大阪市財政局財務部公債課課長」のO森Mフミ氏とのこと。
なんとも長い肩書きでの紹介となっていましたが、風貌は某牛丼チェーンY野家の社長にどことなく似ている方でした。
初めての立会いは大丈夫だろうかとやや心配になってしまいます。

ちなみにリハーサル開始時には東京にいる西川氏から「京橋はリハーサルの中継は(テレビで)やってません」という情報が入りました。
京橋での中継は本番のみの様子。

さてさてリハーサル抽せん
順調に進む…と思いきや、ボールを撹拌後、抽せん機にボールがなかなか落ちないというトラブルが発生。
観客は皆固唾を呑んで見守りますが、仕切り役の行員がすっと舞台後ろに下がり、その数秒後には撹拌機からボールは抽せん機の中へ。

これは後ろからでも操作できるのでしょうか?
そしてやっとリハーサル抽せんが開始。
リハーサル抽せん結果は「32→42→40→01→30→41/12」という結果に。

第336回ロト6 リハーサル数字 摘出順

32 42 40 01 30 41

ボーナス数字

12
「42」から「40」が出たところで会場内はちいさくどよめき、また本数時最後に「41」が出たところでは会場内から大きなどよめきが発生。
リハーサル抽せんで「40」「41」「42」という3連続数字が完成し、これが本番だったら間違いなく大キャリーオーバーではないかと思えるものとなりました。

そしてその後は計量。
一昨日のミニロト同様、夢ロト君の横から計量機器が出され、みずほ立会人のU田氏がいつも通りの挨拶をし、計量は始まりました。外部立会人のO森氏も戸惑う素振りもなく、淡々と計量を行い6時半には計量は終了しました。

【今回のセット球】
今回使用されたセット球はCセット。
一昨日のミニロトがAセットだったためにロト6もAセットを使用するのではないかと思っていましたが選ばれたのはCセット。

仕切り役の行員がCセットに手を出した瞬間、観客席からは「Cや!」「Cセットや!」と声が上がり、ところどころでセット球についての議論が行われていました。
これも大阪ならではの光景となります。
Cセットは第326回以来の使用と「01」がベージュから始まるセット球となります。

ちなみに一昨日のミニロト時にもお伝えしましたが、大阪で使用されるセットは大阪専用のものとなります。

【本番に突入】
さて、会場内大注目の1個目は「03・青」。
第328回以来の出現となりこれで50回目の大台に乗せる結果となりました。

まだまだ注目の2個目は「29・ベージュ」。
第325回以来46回目の出現となりました。

そしてドキドキの3個目は「20・赤」。
第319回以来の出現で49回目となりました。
赤の球が出てきたときには「赤や!」とあちこちで叫ぶ声が。
そしてまた回りの方々が呼応して「あー!赤かい!」と会話のリズムが自然に出来ていました。
見守る4個目は「06・赤」。
「また赤かい!」と突っ込みの声が会場内に響きます。
「06」はが前回からの連続出現で47回目となりました。

佳境を迎えた5個目は「13・赤」。
「また赤かいな!」と「赤!」「赤や!」と会場内あちこちから声が聞こえます。
これで赤が3連続出現。
「13」はが第324回以来で46回目の出現となりました。

そして最後を〆る6個目は「17・青」。
なんと本数字は完全ミニロト状態、そして「06」「13」「20」という赤3つ出現という状態に。
「17」は前々回の第334回以来の出現となりこれで59回目となりました。

そして注目度が薄れたボーナス数字…というところでまたもやトラブルが発生。
本数字抽せん機からボーナス数字抽せん機へひとつだけ移動していない球があるのです。
それに気付いたみずほ立会人U田氏と仕切り役行員が夢ロト君に近づき、まず仕切り役行員が抽せん機を開け、U田氏がその球をボーナス数字抽せん機へと移動させました。
外部立会人であるO森氏は戸惑っている様子でその光景をただ見つめるだけ。(写真1・2)
第336回ロト6抽せん機トラブル第336回ロト6抽せん機トラブル
その後U田氏
「本数字抽せん機から移動しなかったため、移動させていただきました」
というアナウンスをしましたが、何がどうなったのかわかりにくい状況に今までたくさん突込みを入れていた観客もなんだか静か。
ボーナス数字抽せん機への不落 その1
ボーナス数字抽せん機への不落 その2
新たな抽せんルールの追加へ
その後ボーナス数字抽せん機にある球の数を数え、まるで何事もなかったかのようにボーナス数字抽せんが始まりました。

結果、ボーナス数字は「11・紺」。
会場内からは「なんや!ボーナス数字いれてもミニロト状態かい!」という言葉が。
「11」はボーナス数字としての出現は久しぶりで第257回以来5回目のボーナス数字としての出現となりました。
そして結果…(写真3・4)
第336回ロト6当選番号一覧第336回ロト6摘出順

第336回ロト6 本番数字 摘出順

03 29 20 06 13 17

ボーナス数字

11
1等は1口2億円。
またキャリーは1億4238万円発生。
大阪初のロト6抽せんでキャリーオーバーが発生するという結果になりました。

【東京と大阪の違い】
今回大阪でのミニロト、ロト6ともに大阪での抽せんを見守りましたが、東京での抽せんとの違いがいくつも見つかりました。

まず上記でも触れたように観客同士の情報交換、会話が多いということ。
うれしいことに当SML6の読者の方にも声をかけていただき話もさせていただきましたが、宝くじに対しての熱意が高く、抽せんを楽しみにしていたこともたくさんの方からうかがえるものでした。

また観客同士の会話内容がセット球のことなどかなり詳しい会話を繰り広げていることも新鮮。
東京では「セットってなんですか?」と警備員に質問している観客を時々見かけますが、大阪の観客は全体としてレベルが高いのだなと素直に感じました。

そして抽せん時の突っ込み。
あちこちから笑いがこみ上げているのでにぎやかで、東京とは違う全体としての盛り上がりとなっていることも大きな違い。

東京での抽せんはどちらかというと個人が黙々と見守っている、また個々に盛り上がっている雰囲気ですが、大阪の抽せんのほうが全体としても楽しく見ることができました。

今回はこの1週間だけ大阪での抽せんでしたが、抽せん機、セット球ともに新しく取り揃えられていることから近いうちに大阪抽せんが何回かに一回行われるかと思います。
ところどころトラブルもあり、また体裁も整っていない部分がありましたが、次回大阪での抽選がどのようになるのかは楽しみなものです。
【山中 佳樹・記】

【第336回ロト6抽せん概況】
1等は1口の2億円、また1億4238万円のキャリーオーバーが発生。
これには会場内に詰め掛けた大勢の観客からもどよめきが起きた。

今回の出目は完全ミニロト状態に加えて赤が3つ出現。出た順に「03」が第328回以来50回目、「29」が第325回以来46回目、「20」が第319回以来で49回目、「06」が前回からの連続出現で47回目、「13」が第324回以来で46回目、「17」が第334回以来で59回目となった。
またボーナス数字は「11」となり第257回以来5回目のボーナス数字としての出現。


売り上げは43億8081万となり前回比3800万増の結果に。
今回は拍手もなく終わってしまったが、東京とは比べ物にならないほどの熱気を感じることができ、大阪でのロトの注目の高さがうかがえるものだった。
【山中 佳樹・記】


このページは ミニロト6研究会のコンテンツを原稿元にしています。